災害時にペットを守れるのは飼い主だけ。まず自分の安全を確保し、同行避難を前提に日頃から備えましょう。※同じ空間で過ごす「同伴避難」とは異なります。
⏱️ 90秒で全体像
- ✔ 備蓄:水・フード5日分以上/薬/キャリー/トイレ
- ✔ 身元:迷子札+マイクロチップ犬は鑑札・注射済票
- ✔ 健康:ワクチン・寄生虫対策/(犬)フィラリア
- ✔ しつけ:キャリー慣れ/吠え・攻撃抑制/排泄
- ✔ 避難:経路と受入避難所を事前確認
- ✔ 当日:人→ペット→備蓄→同行避難
用語:同行避難=一緒に避難行動
同伴避難=同じスペースで滞在(別概念)。
1️⃣ 基本の考え方
- まず飼い主の安全を確保し、そのうえでペットを守る。
- 避難はペット同伴で行動(同行避難)が基本。
- 日頃から備蓄・しつけ・避難経路の確認をルーチン化。
2️⃣ 備蓄チェックリスト(優先順)
優先1:命と健康
優先2:情報
優先3:日用品
※ 療法食や特別食が必要な場合はより長期を用意。
3️⃣ 所有者明示(身元)
- 首輪に迷子札、マイクロチップ装着(登録も忘れず)。
- 犬:狂犬病予防法に基づく鑑札・注射済票を装着。
- 自治体によってはチップ費用の補助制度あり。最新情報は各自治体の衛生担当へ。
4️⃣ 日常の健康管理
🐶 犬
- 畜犬登録/狂犬病予防接種・各種ワクチン
- フィラリア症予防・寄生虫駆除
- 体質などで接種困難な場合は獣医師の証明書を保管。
🐱 猫
- 各種ワクチン・寄生虫予防・駆除
- 逃走・繁殖事故に備え避妊去勢も検討
- 接種困難時は獣医師の証明書を。
5️⃣ 必要なしつけ(避難を想定)
🐶 犬
- 基本コマンド:まて おすわり 伏せ
- キャリー/ケージ慣れ(長時間も)
- 不用意に吠えない/人への恐怖・攻撃性を抑制
- 決められた場所で排泄
🐱 猫
- 普段から室内飼い
- キャリー/ケージ慣れ
- 人や他動物への過剰な恐怖を軽減
- 猫用トイレで排泄
6️⃣ 災害当日の行動フロー
- 人の安全を最優先(避難判断・頭上/足元の安全)
- ペットを落ち着かせ逃走防止(首輪・リード・キャリー)
- 準備済みの備蓄品を最小セットで持出し
- 同行避難を実行(事前に確認した受入避難所へ)
- 避難所ではルールと衛生の徹底(周囲への配慮・アレルギー対応)
※ 特定動物(法令で定める危険性の高い動物)は原則同行避難不可。